会社を辞めると決断した40歳の営業マンの話


これは今私と一緒に仕事をしている担当営業の話。

 

つい先日、7月いっぱいで退社するという事を聞いた。
この手の話は会社にとってポジティブではない話題なので、私に会社では本当にいつもぎりぎりまで知らされることがない。組織の見直しや社員の混乱等を考えての事だろう。

とはいえ引き継ぎ等含め早めに動きたい所ではある。
 

そんな私の担当営業が辞めるとの事で、少し2人で話をする機会ができたので辞めるに到った過程や考えをまとめてみる
  

目次

動機

 

 話を聞くと彼の実家は食品製造をしているとのこと。つまり実家の『家業を継ぐ』という事だ。

それを40歳の今、決断した。

どうして今、決断したのか聞いてみた。

その理由は二つ

・両親が年齢の問題で家業を畳むというところまできていて 仕事を継ぐか継がないか、決断の時が来た。

・定住の地を決めたかった

 

    1.親の引退


 彼は40歳という事はご両親もいいお年という事だ。 そのご両親が年齢から引退し、家業をたたむという話が上がったとのこと。 

彼曰く、実家の家業だったので、自分が家業を継ぐのか、継がないのか、という問題は学生の時から漠然とあり、今までも頭の片隅にもやもやとあったという。 

それでも自分の道を探し大学から1人暮らしを始め東京にでてきて今まで仕事を続けてきたが、ご両親の引退という話が目下に迫り、判断の時を迫られたという事だ。
 

 2.定住の地 

 彼が退社し、家業を継ぐという決断をする中の1つに、

定住の地を決める

という価値観が大きかったという。 私の会社は全国に支店があり、彼は昨年、東京から大阪に転勤となりもうすぐ1年半になる。

彼にとって馴染みのない大阪という地に今から定住の地を求めるのはピンとこなかったらしく、その観点から今の会社にこのまま居続ける事が自分にとって納得のいく事なのかどうか疑問となった。 

そのタイミングでご両親の引退という期限もあり、退社して家業を継ぐ、という決断に至ったと言う。

悩み

 

やはり悩みとなるのは、サラリーマンとしてこれまで積み上げてきたスキルとこれからの家業とは業種が全く違うということ。

営業という職種から食品を作って売るという職人に転職するようなもの。

もちろん家業を継ぐのだから、経営も、営業も、経理も全てやるわけだけど、少なくとも会社に所属していたので想像の範疇ではあるが、自分が実際に食品を作る、となると参考が無いという。

そして吸収力

若い時はやれば体で思えて感覚でどんどん進めたし、頭にも入ったが40歳にもなってくると、活かすのはこれまでの経験、知見を結び付けて活かすこと。今から1から始めるという事が不安要素だと言っていた。

また、従業員との関係も悩みの1つ。

ろくに実家のことも関わってこなかった自分が、いきなり社長ですと言ってもやはり従業員からすると納得しにくい部分もあるだろう。

家庭の問題もある。

奥さんはデザイナーであり、これからもデザイナーの仕事を続けるつもりだし家業をこれから手伝うという事は考えていない。その点についてはもちろんしっかり話をしていてお互いの折り合いはついていると言っていた。

こうして話てみると、彼の独特の悩みはあれど、私と同じ悩みや自信も沢山でてきた。
 

新しい事に対する見えない未来への不安

同時に新たな道へ進むと決断をした自信とわくわく

でもやっぱり悩んで夜眠れない日もあったり

それを考えてもしょうがない、と割り切ってみたり。

 


悩み、自信が本当にリアルで、そして共感できた。

 

結論

 

本当に会社を辞めるのは人それぞれ。

やりたい事を見つけるひと

リストラなど望まない形で辞めるひと

会社や人間関係がイヤで別の道を決めるひと

人生の旅にでるひと

家業を継ぐひと

さらなる収入を求めるひと

スキルアップを求めるひと


それはどれも正解になりえると思う。

その人が『その決断や結果をどうとらえるか』が大切で、その動機はなんでもいいと思う。


私も負けじと、これからも前に進んでいこう。

 
では、また。
 

※アンテナを張ると、いろんなところにヒントが落ちているなと感じる。 気付きが多くなった気がする。


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この記事を書いた人

社会人9年目で会社を辞めると決意。
一般サラリーマンが個人事業主になるまでの
気持ち/行動/悩みなどを発信していきます。

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