乾いている世代 乾けない世代の モチベーション革命

目次

現代のサラリーマンにおける世代間の悩みの原因を知る


今回は尾原和啓著 モチベーション革命より
稼ぐために働きたくない世代についての解体書として書かれたこの本から
現在の会社で感じる世代の違い、考えの違いについて読み解いていこう

出世するため、お金のため。モテるためおいしい食事やワインのために人生を仕事に捧げる上司をみて   

  1. 意味がわからない
  2. 考えが古い
  3. 自分はこうはなれない
  4. 自分はこうなりたくない

と思う人が増えてきている。

そんな世代が多い中で

  1. なぜ頑張らないのか
  2. 指示を守れないのか
  3. 自主性がないのか


と悩んでいる世代がいる。

 嫌な上司、物分りのない部下
そう認識してしまうには理由があるということをこの本は解説してくれる。

現代におけるそれぞれの世代のモチベーションの源泉となるものが何かを理解すれば
これからの未来に対してどうしていくべきかを考える指標を提示してくれる

具体的な違い 事例

団塊の世代

何かを達成したあとの高級なワインがうまい!
いい車に乗ってブランドで身を包んで実績を誇示したい!

団塊の世代以下

達成感がいいことでわかるけど、別に今飲んでも良くない?
達成までの苦痛、自分が好きじゃないこと、そこまで無理しなくて良くない?
なんなら今からサイゼリアでワインでもいいし。

このような違いにの理由は時代背景が関係しています。

乾いている世代

30代以上の団塊の世代は
時代背景に戦後から身の回りを豊かにするモノがなかった時代。
ないものを自分たちで作り出す必要があるため
ないものをほしいと「乾いている」

この乾いている世代は、個人的主張よりも社会的必要性を重視していた
だから、個を犠牲にしても、やる時はやるという意志があった
その結果、それは需要を満たすことができ、ないものを生み出し、その結果社会全体が豊かになり、

個人もそれに伴い豊かになるという構図が成り立っていた。
そんな乾いている世代が重要視している価値観が
 

達成感と身体的、社会的、心理的快楽

ないものを生み出し、成果を得るときに自分の価値を自分で認めることができる。

それが達成感であり、社会的にも認められるということが働く意味につながっていた

そのして達成した報酬が給与や報酬であり
それを身体的、社会的、心理的快楽として感じることにモチベーションを持っていた

乾けない世代

30代以下の乾けない世代は、乾いている世代と違い、生まれたその時代背景として
もうすでに乾いている世代がないものを生み出した後に産まれてきたため
産まれたときからないものがない

このような時代背景をもとに乾けない世代となった。

この世代は、
個を犠牲にして得るものは、犠牲にする前から得ることができる
ならば個を犠牲にする必要はない。と感じてしまう

それよりも、「なぜ自分がやるべきか」という意味合いを重視する。 そしてその人にしかできない事を成すことが価値にかわる。
つまり、乾けない世代が重要視している価値観は

意味・理由/一体感・人間関係/没頭感を重視する

意味・理由

なんのために必要なのか?
なぜ自分がこれをする必要があるのか?
自分でないといけないのか?
もっと自分に向いている仕事/やり方があるのではないか?
このように意味や理由を求めている。

一体感、人間関係

乾けない世代の考えの根幹には
何も達成しなくていい。ただ自分の家族、友達、好きな人と笑って生きてければいい
という考えがある。
そしてSNSなどの社会的共有が発達する中で

浅く広くつながっているからこそ希薄なつながりに敏感な世代であり
だからこそ一方で推しという概念を共有し、一体感を得る
  

没頭感

よりソーシャルに繋がることが可能な現代において、
だからこそ一方で推しという概念を共有し、一体感を得ることで強いつながりを求めている

上記からまとめると
乾けない世代は

  1. 自分が頑張る意味を持てるものに
  2. 自分が好きな人たちと
  3. とことんハマる

という価値観をもっているということができる

これからの働き方の一つの考えとして

稼ぐことのために特に好きでも得意でもない仕事をしていくのではなく、

生きがいを見つけ得意を仕事に結びつける仕事を探していくことが大切な時代になってくる


特にこれからはAIの技術も発展していくために効率や適正という考えはどんどんAIに変わっていく


AIに取って代わられない部分は新しい価値を生み出す


この偏愛とも呼べる自分だけの好き、歪みから新しい価値は生まれやすい


 そして自分だけの世界の見方を発信することは、他の人にとっての新しい世界の見方、新しい意味を与える事ができる


これからは誰でもできることではなく

その人にしかできない事を組み合わせる事で化学反応を起こす

結論

モチベーションをどこに持つかという観点が根本的に違う。 大切にしている価値観が異なるということ


乾いている世代

・達成感
・社会的、身体的、心理的な快楽

この2つをモチベーションの根底に持っているのに対し

乾けない世代

・意味・理由
・一体感・人間関係
・没頭感


これらをモチベーションの根底にもっている


モチベーションの根幹がちがうので、世代の価値観が変わってしまう


 この乾いている世代と乾けない世代がいるという認識をもつこと

その世代の違いは時代背景によって価値観がかわっているということ

それを知って、お互いにその人の理由を理解すれば相手を認めることができる

そして、寄り添いと認め合いが必要だということ

世代間の違いに対してどちらの世代が正しいとか、間違いだというものではない。

時代背景から価値観がことなり、そのためにモチベーションの根底がことなるのだ

その上で、これからの時代に対してAIにも負けない自分たちの価値を自ら生み出すためには

多様性を受け入れていく中でそれぞれの得意分野を共有し、個人にとっての当たり前を

他の人にとっての新しい発見につなげることでそのお互いの新しい発見から化学反応をおこし

新しい価値に変えることができたなら、これからの未来はもっとわくわくするのではないかとおもう

多様性を認めることと、自由に好き勝手やることは同義ではない。そこに社会性が必要であり、

その大切さ、生み出してきた乾いている世代と乾けない世代のコラボレーションが必要なのだと思う

私にとってもすごく参考になる本だった

自分はどちらの価値観もわかる、という移り変わりの世代なのかもしれない。

どちらといえば乾けない世代だとおもうが、10年ほど社会人生活を過ごしていくと、

上の世代の考えも理解できるし、自分よりも下の世代の価値観とのギャップに驚くこともある

そのどちらもつなぐ橋渡しの役割は自分はできるし、これからさらに自分からも得意や好きを突き進むことに

躊躇しなくてもよいのだ、と思える考えを教えてもらえた

この考え方の違い、モチベーションの根底の価値観が違う、ということを認めて、

乾いている世代、乾けない世代と向き合っていきたい。

では、また。

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この記事を書いた人

社会人9年目で会社を辞めると決意。
一般サラリーマンが個人事業主になるまでの
気持ち/行動/悩みなどを発信していきます。

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