組織という枠組みの制約を感じた瞬間「リモートワークに対する考え方」

私の働いている会社では、一部リモートワークを導入し現在働き方改革をいうものを取り入れながら勤務体系に対する見直しも入っていたが、

ここ最近リモートワークが廃止された。

もちろん業界やサービス体系よって、リモートワークという働き方が容易にできる業界から、現場主体のサービスを提供している業界まで様々あるのでできやすい会社とそうでない会社がある、という前提は理解した上で、自社の環境をもとに話をしてみよう。

そしてなぜ私のいる会社はリモートワークを廃止したのか、という理由についても考えみることで現在のリモートワークに対する考え方について

考察してみたい。

目次

どうしてもできない人が基準になる

今回リモートワークの廃止について、大きな理由として挙げられたのが、生産性が落ちているからというもの。

企業として雇っている以上、その社員の生産性を上げる必要がある。その社員の生産性が上がらないから廃止となった。

この理由をきいて、まず私個人で行くと正直リモートワークのほうが仕事は捗る。今やコミュニケーションの工夫なんていくらでもできるし、

会社にいると何かに付けて声をかけられると自分が今集中している作業の手が止まってしまう。商談だってzoom/メール/電話でほぼ完結する。

リモートワークなら、集中を妨げる他人と距離を置くことで自分の一番効率のいい時間の使い方をできるし、無駄な会議もzoomで参加するのと実際対面するのではストレスの度合いも違う。

個人的な感想としては、能力のある人間がリモートワークをすれば生産性は上がる、と感じている。実際に、勤務時間内の作業内容の実績があがるのだ。

ただ、能力のない人間、はたまたサボるという厄介な状況を平気でゆるしてしまう環境でもある。そのために個人の行動を管理する仕組みづくりはあるが、正直会社に集まっていつでも各人の行動を管理者がひと目で管理できる状況とリモートワークとでは根本的に管理難易度は上がる。

つまり、できる人間は勝手に生産性を上げてくれるが、できない人間はどんどん生産性を下げるというのがリモートワークの仕組みとなる。

そして、そのためにできる社員とできない社員で待遇を分けるのは同じ社員という枠組みの仕組み上むずかしい。

企業という体型で、ここの待遇を分けるのは社員の納得が得られにくい。もし待遇を分けてしまえばその中で差別や対立、不平不満がでるからだ。

もちろん、もっと明確に実力主義の企業として、明確に実績に対して評価と待遇を分けるような企業スタイルになれば自由度がますというのはあるが、日本においてまだまだ現在の管理職を担っている層の年齢の方々は年功序列のシステムで育った層であり

まだまだ日本の風土としてもそういった会社のシステムはなかなか採用ができにくい。

会社はできる社員ができない社員を背負っていてその分もできる社員が稼いでいるということをよく表している。

そもそも個人主義システムの会社になってしまうと能力者は会社にとどまることはなくなってしまうし、会社というものは組織力を活かすことがフリーランスと圧倒的に違う点で、1人でできないことを組織力でできる範囲や領域を増やしている。

どんどん欧米のように実力で転職を繰り返すような働き方に今後シフトしていくとは思うが、まだまだ日本において転職を繰り返すような風土は定着していないのが現状だ。

自分が社長ならどう考えるか

考え方を変えて、自分が社長の立場ならどう考えるだろうか。

まずは自分がやりたいことをやれるシステムを作る必要がある。

私の場合はリモートワークはこれからの時代の働き方としても推奨するべきだし、昔と今ではデジタルの進化も変わっている以上

もちろん昔できなかった働き方でも、今の時代ならできる働き方がある、と考える。

ではできない社員はどう対応するか?

やはり管理が必要な社員は必ず出てくる。新入社員もその対象ではあるし、よく企業の売上は2割の社員で残り8割は企業の売上に貢献できていないと言われるほどに、全員が個人で完結するような企業はないと考えてもいいだろう。(パレートの法則としてよく取り扱われている。法則としてはあっているが、もちろん企業ごとに高いレベルか低いレベルかの差は出てくる)

そうなると、リモートワークというシステムで以下に管理できる手法を構築するかという観点をもっと突き詰める必要がある。

今やそのようなシステムを開発している企業はたくさんあるし、各人の日々のタスク、社員として自分が何をすべきか、ということを考える自主性を高める必要が出てくるのである程度の日程でのタスクを渡してそれの進捗を管理していけばいい感じにサボれなくなるかも。

フリーランスなら制約はない

おそらく現状に不満を持っているのは、現在の自分の能力と待遇に開きがあると感じてしまうから。

サラリーマンである以上はそれを守る必要があるし、嫌なら辞める必要がある。

ここまで考察してみて、すべての解決策はフリーランスという立場ならすべて解決できるなと感じた。

自分が監視役だし、誰もためでもない自分のためになるからサラリーマンと違いできる人ができない人のぶんも稼いで

給料はいい感じに配分されてという仕組みもなくなる。

別の手段としては自分が昇進して偉くなれば文句は言われないと感じたが、そのハードルはおそらく高いと感じた。

結局最終はすべての決定権を持つ社長になるしかなくなってしまう。

どこまで決定権を貰えるかという点においてフリーランスor社長以外の選択肢がなくなってしまう。

つまり、不平、不満はあれどそのポジションを選んでいるのも自分。嫌なら偉くなるか、やめるかしかない。

サラリーマンは決定権がすくない代わりに、業績責任は社長が負うということなのだからどうしようもない。

ただフリーランスを妨げるマインドがやはり発生する

そもそもできない社員の理解はあれど自分が1人でビジネスの中に入っていって組織に勝てるか。

もしくは組織とべつの土俵で戦うと言っても差別化できるか。

フリーランスは自分次第すべての決定権があるということはすべての責任は自分にあるということ。

ここに行き着くためになかなかフリーランスへ振り切ることができなかったり、全て自分で決めて、ビジネスを構築する必要がある。

判断基準は死ぬとき自分の人生に後悔がないかどうか。人生かけてやること、できることはなにか、ということを考えていく必要があるし

もしそれを見つけることができれば個人事業主になれるのかと思う。

では、また。

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この記事を書いた人

社会人9年目で会社を辞めると決意。
一般サラリーマンが個人事業主になるまでの
気持ち/行動/悩みなどを発信していきます。

コメント

コメント一覧 (2件)

  • 日本の文化が教育もそうですが、できる人に合わせると言うよりできない人に合わせていってるので難しいですよね、、、
    僕はどちらかと言うとできない人間なので、実績をあげている人に日々感謝しながら仕事をしております。

    • つよしさん
      そうですね。日本の文化にもいいところがあるとは思っています。
      終身雇用というシステム自体が成り立っていた時代なら素晴らしい文化で、世界的に見ても羨ましいと思えるでしょう。
      ただ、これからはAIもさらに発展していったり、世界的にもダイバーシティな価値観になってくるので
      より、個の意識が強くなってきます。私はその中で何が必要なのかと思ったときに、
      より個が自分で考えて自主性をもって行動する。そしてそれをどんどん受け入れられる企業、社会の雰囲気になればいいなと思います!

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