先日行動経済学見るだけノート
読んでみて、明日から活かせる内容と要点をまとめてみる
0. 行動経済学とは
意思決定のプロセスを心理学をつかって論理的に研究する学問の事。経済学の中の新たなジャンル。
経済学においてひとは長期的に見て合理的な判断をするもの
という前堤で進められる学問であるのに対して、行動経済学とはひとは必ずしも合理的な判断を
するわけではなく、不合理とわかっていても誘惑や感情によって判断をしているという堤で進められる学問。
つまり経済学とは、長期的にみてひと、社会がどのように動いていくかを研究する学問に対して
行動経済学とは、ひとの行動は
という前堤で進められる学問であるのに対して、行動経済学とはひとは必ずしも合理的な判断を
するわけではなく、近い将来の意思決定に関わる行動に心理学を用いて解明する学問です。
とまぁ小難しい説明をしたが
今回説明したいのは、大衆の意思決定に関わる心理的背景からどうアプローチすれば人が興味をもつか
をまとめてみたい。
1. ナッジ とは
ナッジとは、強制せずに、それとなく肘でつつくようにして、よりよい意思決定を促進
しようとすること。
基本的にひとは強制されるのを嫌う性質があります。なので、あくまで自己決定をしたと錯覚するような言い回しであったり施策を行うことによって、『自分で決定した』という事実をつくることがナッジの考え方です。
フレーミング効果
『情報をポジティブに変換する』
フレーミング効果とは、例えば「80%の確率で手術は成功します」というのと「20%確立で死に至ります」といわれるのではどちらが手術を受けたいと思うかという事です。
同じ情報をいかにポジティブに変換して伝えるか、または伝えられた相手が一番ポジティブになる言い方はどれか、を考える事で『フレーミング効果』を使った考えになります。
カリギュラ効果
『ダメと言われるほど試したくなる心理』
カリギュラの効果は禁止されると押さえつけられた気持ちから反発したくなる心理をさします。
学校の校則が分かりやすく、校則に記載してあるように制服をきちんと着なさいとか、染めてはいけませんなどに反発したくなる気持ちがまさにカリギュラの効果です。
手法としては「体系に自身のある方は使わないで!」と宣伝する事で逆に多くの人の興味を引く効果が期待できるのです。
デフォルト効果
『人は安定を求める』
基本的にはひとは安定を求めます。例えば昔、ふぐに毒があるという事を知らない人が知らないまま食べる事は死を意味しているからです。
つまり人はいままで上手くいった成功を続けることで安定を求めようとする現状維持バイアスにかかってしまいます。
2. 選択のパラドックス
ひとは選択できる状態があると、自分で選んだ、という満足を得ますが、選択肢が多すぎても
最良の選択がどれか決めかねてしまいます。
なので、店頭の試食などは全て設置するのではなく、オススメBEST3など記載しておくと
売上が上がるという期待ができます。
権威の肩書き
基本的にひとは『権威のあるものを信頼し、正しいと思いこんでしまう』傾向があります。
例えば商品レビューや比較サイトなどは分かりやすくこれが正解、という結論に結び付けてくれるので
自身の選択が間違わない安心感を得ることがでできます。
最近ならInstagramやtwitterなど、』インフルエンサーも権威としていい例です。
口コミの大衆意見への同調や、あこがれのインフルエンサーのオススメは強烈な訴求効果に繋がります。
記憶の定着方法
選択のパラドックスに陥る前に、回避する方法があります。
それが記憶の定着です。
『最新』『調和』『鮮烈』『顕著』この4つのキーワードは選択の後押しをする有効な手段です
『最新』…最新技術の導入など。
『調和』…話題沸騰中など、同調圧力を利用する
『鮮烈』…DXなど、今までにない新たなインパクトのある情報
『顕著』…特大など物事、出来事が顕著に事なる
このように利用性が高くなる「記憶に残りやすい」情報を上手く使うことで選択の後押しを促すことができます。
3. 行動経済マーケティング
通常のマーケティングをより行動経済に結びつけることで、消費者の行動に対して心理的側面を考慮した
経済マーケティングについて深堀していきます。
心の慣性の法則
『心の慣性の法則が利益をもたらす』
企業が多額の広告費を使うのもこの観点が大きく影響しています。
ひとは一度使うと、それが無くなった時の『損』を回避しようと次も商品を購入する事が期待できます
特に人は『損』というキーワードに敏感であることを覚えておくとよいでしょう。
無料の優位性
ひとは「無料」に弱い。
人間には「高い」「安い」ではなく、『1円も失いたくない』という心理があります。
サンプル/懸賞といった受け取り手は損を回避している状態はやはり多くの需要を生み出します。
企業はそれを利用し、一度使えばそれを利用しなくなった時の損失を回避するように購入に結びつける
というマーケティングが、サンプリングやキャンペーンといった考えです。
ハーティング現象
「周囲の動きに同調してしまう」これがハーディング現象です。
特に日本人はこの特性が強く、流行にも敏感であることが多く、
誰かと同じことをしていないと不安になることが多くあります。
こういった群集心理を活かして
ブームや流行りをビジネスにしてしまうのが
「パンケーキ」「タピオカ」などが分かりやすい例です。
まとめ
行動経済学を読んで、消費者の行動には常に合理的でない、というのがなるほど面白いと感じました。
私なんかは誰かと一緒にビジネスをするとその優先順位に誰か、という選択が最短効率でない判断に影響を及ぼす事もあると読んで感じました。
専門用語は多くありましたが、入っている事は確かに納得のいくことや当たり前だなと感じる事もおおくありました。
心理的選択に影響を与えるワードは使えるなと思いながらも、要は、自分が当事者ならどう行動するか、といった判断も大きく課題解決や意思決定の判断基準にできると感じました。
一方で、自分が中心で物事を考えるとペルソナが自分になるので、自分なら、という観点と
相手なら、という2つを比べる事で折り合いの判断をするというのも行動経済学において有用なのではとおもいました。
では、また。
※なににせよ小さな疑問と実行の繰り返しが大切。やる前の気持ちとやった後の気持ちが違うように、
考えも変わる事を前提に仮設思考を取り入れてみたい。
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