承認要求を否定されて困惑
友人からオススメとして教えてもらった嫌われる勇気という本について、感想と私なりのまとめを書いてみよう。
人気の本である事は知っていたが本のタイトルからして、めちゃくちゃ意識高い系の自己啓発本だと思って遠ざけていたのだが、友人曰く【哲学本】とのことだったので、哲学なら興味がある!と思い早速購入。なんとも読みやすく面白く、夜通しで読み切ってしまった。
葛藤した所
共感した所
【葛藤したところ:承認要求を否定されたこと。】
これはかなりショックだった。先日価値観マップを作ってみた際わたしの重要テーマに記載していたのが承認欲求であり、その承認欲求が真っ向否定されてしまった。
私は、小さな頃からアイデンティティとは、という観点に敏感で、うわべの評価に対しては毒を吐き、逆に他でもない自分を認めてもらっているという感覚を感じたときには嬉しい気持ちがあった。その気持ちを否定されたのである。
曰く、承認は他者がすることであり、その評価を大切にして生きるということは、他人の人生を生きているということ。更に言えば自分の人生を他人任せにしているという事だという。本書では他人の評価は自分の人生には関係がないということだった。
劣等コンプレックスについても自分で決めたルールで保身でしかなく、逆にナルシストなどの優越コンプレックスも同じく自己保身であるという。
ではどうしたら良いのかというと結論はこうだ。過去があって今があるという人生の物語などない。人生とはただ、今この刹那を真剣に生きる、ということ。自分を受容し、他者を信頼し、他者貢献をして生きるということ。
なかなかにスパルタです。今すぐにわかりました!とは言えないのですが、自分の懐に落ちるまでゆっくり考えていきたい内容でした。
【共感した所:人生は線ではなくて点の連続である】
目標や夢をもってゴールに向かって努力しろ!ということではなく、ただ、今を精一杯生きろ、とのシンプルな内容。これに関しては共感した。仕事をしていて常々いろんな上司から言われること。目標を持てと。3年後、5年後、10年後のキャリアプランを考えて行動しろと。
信頼する上司から言われてもこればかりは全くダメでした。そんな先のことわからないし、今一生懸命働く、じゃダメなの?と常に思っていたことだったのでこのままの考えでいこうと改めて思った。
本書の哲学的考え自体には全体的に納得したし、もやもやした部分は見つめ直すとしても、最大の難題がある。
それは
【結局一歩踏み出すその勇気こそが高い高い壁なのだ】
と言うこと。
これこそが意識の高い人は簡単にできるのだろうと思う部分なのだ。今この刹那を真剣に生きる、その勇気がないのだ。そして、それを継続するということもしんどそうだなと思ってしまうのだ。やっぱり楽したいと思うのだ。そして何より怖いのだ。
なので私からこの高い壁を低くする、私のソリューションを書きたい。
それは、『お試し』という言葉である。
今日から変わる!今から変わる!なんて本書でいくら書かれても正直そんなに意識高くないからしんどい、と感じるのなら、お試ししてみるという感じならできそうじゃないか?
それが、私なりのハードルを下げる方法だ。試してみることに失敗はない。だから、小さく始める。
嫌なら辞めたっていい。それぐらいの低い低いところからやってみる。それができたらできた自分を受容する。できたらもう少しやってみる。無理だったらやめればいい。だってお試しだから。
私はそんなお試しを続けていきたいし、継続していきたい。
では、また。
※お試しという言葉に助けられて、自分は一歩歩む事ができていると思う。
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