みんな、瞑想やったほうがいいよ。人生変わる。
なんて言いたくなるほどに瞑想の効果というものは凄まじい。
どんな自己啓発本にも書かれている、瞑想の効果がすごいと。
さらに、GAFAmが軒並み研修プログラムに導入し、スティーブジョブス、ジェフ・ベゾス、ビル・ゲイツなども実践するほどの瞑想。
現代科学においてその効果も実証されてきている瞑想とは一体どんなものなのか
やり方とともに説明していこう。
1.瞑想の基本的な思想 <マインドフルネス> とは
マインドフルネスとは、オープンな心と受容力と興味を持って、「今、ここ」の体験に意識的に気づくこと
マインドフルネスの定義
- マインドフルネスは意図的に行う意識のプロセスだということ
- これは思考のプロセスではなく、気付きのプロセスだということ
- 私達の意識を現在に向けるということ
このマインドフルネスという考え方をもとに、瞑想を実践することで
思考は明瞭に感情との向き合い方が上手に、気分がスッキリするなどの効果を得られる。
2.なぜ瞑想をするのか <幸福の罠>とは
私たちは幸福になろうとするために嫌な感情を排除しようとする
だが、排除すればするほど、感情は再生産される。
よくポジティブ思考が正義扱いされるが、よく考えてみてほしい。ポジティブとはなにかを定義することは
ネガティブを定義することにほかならない。つまり、善悪の決定、良し悪しの決定をすることになる。
そうなると、自分の思い道理にならないことが起こった際に必ずネガティブになるということだ。
ではどうすればよいか。
3.瞑想で具体的に何を実践するのか <思考は物語に過ぎない>
ここでACTという考え方について掘り下げてみる
ACTとは言い換えると心理的柔軟性のこと
思考に対して、その物語が自分にとって有益か考えてみる
不要な物語の場合、その思考を現実のものではなく、今、私の思考はそう考えていると第三者的に俯瞰で考える。
すると急にその思考は現実ではないことに気がつく
そのまま距離を置き放置する
感情もイメージも同じ対応で対処できる
その感情もイメージも有益でない場合は、感情に対して俯瞰にとらえる
今怒っているな、悲しんでいるな、つらいな
私は今その感情を持っているなと観察し、そのまま距離を置き放置する。
このように思考や感情に対して別の第三者的自分が観察者となるような感覚を持ち
心理的柔軟性を高めることがACTの実践となる
4.具体的な瞑想のやり方 <ACTの実践>
姿勢の坐法
基本的に座り方や場所はどこでも良い。
座禅でもいいし、椅子でもよい。寝転んでもよいとされているが、寝転んでしまうと、
瞑想ではなく睡眠へ移行しやすくなるので、寝転ぶことはあまりおすすめされていない。睡眠と瞑想は別だからだ。
座禅でも椅子でも、座ったら、姿勢を伸ばす。尾てい骨から首の骨まで一直線になるように伸ばす
一度すっと伸ばして、そのまま力を抜いていくイメージ。
お尻は地面にどっしりと鎖をおろしていくように、頭はまるで風船のように軽くなるイメージを持つと長時間同じ姿勢をキープできる
手の位置は膝の上が基本。楽な姿勢で良い。手を広げても輪っかをつくっても自由だ
瞑想と思考
まず、思考する自己と、観察する自己が存在することを認識する
瞑想で重要なことは、思考する自己がいたら、思考が発生することを否定しない。
その思考を俯瞰し、今思考していたという事実を観察することだ。
そしてその思考を通り過ぎる車のように流して、また瞑想に戻る
瞑想の際の戻るという意識は人によって異なるが、例えば意識を呼吸にフォーカスする方法もあれば、一つの言葉を心で唱えることもある。
ポイントは、思考ではないなにか1つに集中すること。集中する対象は意味がないものが好ましい
その例が、呼吸、意味のない文字「あ」とか、音楽も水の音など声がないもの。
瞑想とはこの思考する自己を観察し、遠ざける練習をすることだと。
つまり、思考や感情と戦うことを避け、思考の力を弱めたり遠ざけたりする訓練である、という言い方が適切かもしれない。
瞑想とは日々の練習のようなものであり、やりきった達成感や充実感を得ることではない。
だから、瞑想の効果、を説明することが長らく難しいと感じていた。
ただ、座る。それだけだと思っていたが、実際にその効果について言語的説明をすることができるのがACTの素晴らしいところである。
1つ追加するなら、瞑想を言語化して頭で理解したとしても、車の運転の方法を学習したことに過ぎず、運転できることとは異なるということ。
だからこそ、禅ではJust Sit Down
体験を通してのみ、その効果や意味は得られないということにつながる
瞑想を始めたばかりの頃は、瞑想時間は2分と持たなくて、思考や感情が溢れ出しじっとしていることが困難だった。
瞑想を繰り返すうちに、思考や感情をの距離のとり方、観察者である自分の認識が強くなり、次第に気づけば長時間瞑想を実施することができる。
5.瞑想と呼吸 <密接な関係>
ヨガとも通ずるが、瞑想と呼吸は深く関係している
日々人は呼吸をしているが、その呼吸にフォーカスする機会はすくない。
気持ちと呼吸は連動していて、安心しているときは呼吸が遅く、気が立っているときは呼吸が早い
ただ、そのどちらにおいても深い呼吸をすることはあまりない。
深呼吸と呼ばれる行為が深い呼吸に当たる。これは深呼吸をするという意識を持って初めて実行することができる
そして深い呼吸を無意識ですることがないため、この深い呼吸を練習するということも瞑想やヨガには含まれている
6.瞑想の効果 <現代社会で必須の効果>
瞑想を実施したら何がいいのか。なぜ世界的大企業が研修プログラムに導入するほどの理由があるのか。
簡単にまとめると下記のようになる。
精神的影響
・ヒステリックな感情が抑制される
・感情コントロールがうまくなる
・イライラが抑制される
・焦り、不安、動揺、悲観、その他負の感情と距離を取ることができる
思考力の向上
・頭が整理されたようにスッキリする
・新しい発想が出てくる
・仕事の処理スピードが上がる
・集中力が上がる
上げるときりがないがすべて瞑想の効果だ。
忙しい現代社会、情報過多の現代だからこそ、人の脳では処理できないほどの情報が入ってくる
その情報に振り回されるように感情や思想が無意識のうちに暴れているのだ。
暴れている思考、感情との距離のとり方、向き合い方が瞑想という方法を通して実践できる。
7.まとめ <瞑想は現代社会で自分を守る手段>
瞑想を実施したその瞬間に明確な効果がわかるものではない。筋トレをしたら筋肉がついて体形がかわるし
ダイエットすれば痩せる
勉強すればテストの点数が上がる。
しかし瞑想は実践したからと言って、すぐに目に見える形で効果が出ないため、なかなか取り組むことが難しいものだと感じる
だからこそ瞑想は誰にやらされるわけでもなく、誰にひけらかすものでもなく
ただただ自分のために瞑想する。ただそれだけだ。テストの点数を誰かにみせるわけでも、筋トレやダイエットした自分の体形を
誰かに評価してもらうものでもない。自分と向き合う方法の1つとしての瞑想。
その事実を自分自身で認めてあげるだけ。
現代的に言えば、自己肯定感を高めることも瞑想の実践によって可能である。
SNSが日常に当たり前になることで自他比較が容易な現代における処方箋的な役割も瞑想にはあるからこそ
現代で再注目されているのかもしれない。
私も瞑想を通して、「いまここに在る」感覚を意識していきたい。
では、また。
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